2012/11/26(Mon)スマフォアプリで、世の中の子供たちが今、あぶない!

はてブ数 2012/11/26 23:43 計算機な日記::ボクと計算機 つーさ

煽り気味のタイトルつけたった

世の中便利になった。それはもう超便利。

ことに情報端末に関しては「スマートフォン」とか言うものがここまで一般化するなんて、
僕が初めて「スマートフォン」と呼ばれるものを5年前に手にした頃には想像もしていなかった。

スマートフォンの世界には超たくさん、超便利なアプリがいっぱいある。
それらをほいほい入れることに何のためらいもない子たちが増えてきたと思う。

彼らは、ソフトを作った人を信じすぎてると思う。
そこに、信じるという行為を行わなくてはいけないことにすら無自覚無頓着なのではないかと思う。
大人でも少ないかも知れない。こういう教育、必要なのでは?

僕が恐がりなだけだろうか。

僕が地雷を踏んだ話

僕がパソコンを使い始めたのは15年くらい前だ。
その当時、家にやってきた新しい機械に興奮したし、
パソコン雑誌の付録には色んな便利なフリーソフト(というかゲーム)がいっぱいあって、
それはもう次から次へとほいほいインストールしてハードディスクをパンクさせていた記憶がある。
夢みたいだった。

それから3年後くらいに、僕はインターネットという世界に初めてダイブした。
そこには、やっぱり面白いサイトとかフリーソフトとかいっぱいあって
月々の電話代(ダイヤルアップだったからね)で家計をパンクさせていた記憶がある。
英語のサイトとか、黒い背景に黄色い文字が書いてあってギラギラしてるサイトとか、
ちょっとドキドキしながら見てた。welcome to underground(笑)

地雷を踏んだのはそんなときだった。
僕がネットのあちこちから保存してきた絵のコレクション(笑)がだめになり、
僕が自作した曲データもダメになった(こっちは泣)

「ソフトをコンピュータに入れて動かす」ことっていうのは
「そのソフトを作った人にコンピュータを自由に使っていいですよ」と明け渡すことに近い。
ソフトを作った人のことを心の底から信じない限り、本当はやってはだめなこと。
ソフトを作った人に裏切られても大丈夫でない限り、本当はやってはだめなこと。

ただ、それでも被害は軽かったと言うべきなんだろう。
この当時、コンピュータにソフトウェアを入れることはそれほど危険じゃなかったと思う。
僕のコンピュータには漏洩したら困ってしまうものは何も入っていなかった。
OSを入れ直せば元通り。火遊びが過ぎたなとひどく反省した。
これからは気をつけよう。

脅威は地雷だけでもなかった

それからさらに2~3年もすると、
世の中には電子メールと呼ばれるものが普及して、
コンピュータウイルスがメールに添付されて送られてくる時代になった。
知らない人からのメール、心当たりのない「添付ファイルのある」メールは開かず削除しましょう。
というのが口を酸っぱくして言われていた時代だ(今もだが)。

そしてその後、しばらくすると
なんと、添付ファイルを開かなくてもメールを見ただけで感染するウイルスが登場した!

さらに、Webブラウザで特定のサイトを開いただけで感染するウイルスが登場した!!

さらにさらに、Windowsを起動しておくだけで感染するウイルスが登場した!!!

……添付ファイルを開かなければ安全じゃなかったの?

僕は、この頃からコンピュータの安全性について「?」マークを浮かべるようになった。
人間はミスをする生き物だ。コンピュータは人間が作ったものだ。
人間が作ったものだから、大抵どこかにミスがあっておかしくはない。
Windowsを作るようなでっかい会社のソフトですらミスだらけだった。

まぁ、ミスというよりは「悪い人がいること」が想定されていない、
ある意味牧歌的な時代だったんだけど、
ともかく世の中の悪い人たちは、そういうところを見つけて攻撃を仕掛けるようになった。
地雷を踏まないように気をつけるだけじゃもうだめで、飛んでくるミサイルへの対策をしないといけなくなった。
そういう時代になってしまった。

それから、10年余が過ぎ、世の中にはウイルス対策ソフトが浸透し、リテラシーも向上し、
パソコンの世界ではおかしなソフトウェアはあまり騒ぎにならなくなった
(これはちょっと嘘だけど脱線するので割愛)

スマフォアプリで、世の中の子供たちが今、あぶない!

こっちが本題。

さて、時は2012年も暮れの頃。日本は、大航海ならぬ、大スマフォ時代。
携帯電話もコンピュータだし、スマートフォンもコンピュータだ。

このコンピュータの中は個人情報・プライバシーに関する情報がてんこ盛りだ。
実はこの情報がお金になるということもわかってきてしまった。

世の中にはもちろん、良心の塊でソフトを作ってる人もいるけど、そういう人ばかりじゃない。
ソフトをいっぱい入れることは、便利だし、楽しいけど、それだけ危険も増える。

スマートフォンに何かソフトを入れるとき、
僕らはそのソフトになんかすてきな仕事をしてくれることを期待しているんだけど、
その裏では隠された不正指令電磁的記録が発動してて、
「○○をしてもいいですか?」と聞かずにとんでもないことをしてるかもしれない。
ソフトを普通に使ってるだけじゃわからない。

上にも書いてるとおり、パソコンの世界では結構自衛できるようになってきたけど、
スマフォの世界ではまだまだ整備が追いついていないと思う。

Androidマーケットでは、変なソフトは誰かが被害にあったりして、
評価が下がったり通報されたりすることで初めて淘汰される仕組みになってて、
第一の被害者が出ることは基本的に防げないし、その被害は取り返しがつかなかったりする。
それを知らないまま、ただ便利なだけでソフトやサービスを利用してる人が多いんじゃないか?
便利さの代償、担保に大きな物を支払っていることに対する意識が薄れているんじゃないか?

たとえばの話をすれば、こうだろうか。

君はgmail使ってる? 明日「今からgmailに保存されているメールをすべて公開します!」って言ったらどうする?
そう言ってくれたらまだいい、言わないでされたら?
Googleはそんなことはきっとしないけど、でも、できてしまう。

スマフォアプリの「無料で動画が見られる超すごいソフト」使ってる?
実はこのソフト、明日になると君のスマートフォンに保存されてるメールを全部僕に送るようになってるんだ。
君には最初の画面で確認したけど「同意する」押したよね。
スマフォのアプリではできてしまう。*1

怖いのは悪意だけじゃない。今回この記事を書こうと思ったきっかけもミスだった。
誰かしらプログラマのほんの些細なミス、プログラムコードに「!」マークを1つ書き忘れただけで、
僕の個人情報が大公開されてしまうかもしれない……。そう考えると怖くて夜も眠れない。
スマフォにアプリを入れるのって、そういうリスクを飲む行為のはずなんだけど、
大人でもこれを意識してる人はあんまりいない気がする。

タイトルに戻る。

スマフォアプリで、世の中の子供たちが今、あぶない!

スマフォじゃなくても、世の中には、twitterとかfacebookとか色々個人情報・プライバシー特盛なサービスがあって、
これらのサービスもAPIを用意したりしてどんどん縦に横につながってく流れ。
むやみやたらに情報をつなげてしまうと、どこでどうなるか想像もつきはしない。

「なに、ただの交通事故さ。怖がっていたら車には乗れないだろ?」と思うか思わないかは人それぞれ。

*1 : スマフォの基本ソフトウェアにも、権限を管理する仕組みはあるはずだけど、まだ時代の悪意に追いついてないと僕は感じる。