つーさのくーかん

今日の朝、自転車で予備校に行く途中、

いつも通る交差点の横断歩道のど真ん中で、

　
　
　
　　人が倒れてた。
　
　
え、え、え、ちょっと待ってくれよ。

自転車を止めて駆け寄ろうとするも、焦ってスタンドが立てられない。
(つか、今思い返せばスタンド立ててる場合じゃねーよな、俺……)
近くを歩いていたお兄さんがそれに気いて、走り寄って、大丈夫ですか！と声を掛ける。
俺も遅れて(気づいたのは自分の方が先なのに情けない……)近寄る。

意識はあった。
状況からして、事故ではない。

病気の発作で、体が動かせないとのこと。

とりあえず、横断歩道のど真ん中はマズいので、
また通りすがりのおばさんと３人で、歩道まで運ぶ。
バスの運転手さんもバスを止めて降りてきてくれた。

精神病を患っているらしい。
その発作で倒れたらしく、ちょっと休めばよくなる、とは言っていたけれど、
それでも救急車を呼んだ方がいいんじゃないかと、お兄さんが119。

その間ちょっと話しかけられた。
　
「あなたは学生さん？　○○高校？」(近くの高校)

　いえ、そこの予備校生です。今日もこれから勉強しに行くんです。

「先生になりたいんだ？」

　いえ、技術系の仕事に就けたらな、と。

「あぁ、そうなんだ。
　
　私の病気はもう治らないけれど、こんな私でも一生懸命生きている。
　だからあなたも諦めないで、がんばって。
　その笑顔があれば社会に出てもきっと大丈夫、仕事でも通用するからね。
　だから、諦めないで、がんばって。」

……言葉が出てきませんでした。

ほどなくして救急隊の人が来て、自分も学校へ。
　

ともかく、今日は、そんな出来事があって、衝撃を受けた。

うん。