2013/12/01(Sun)ぼくんちのNASで動いているValue Domain DDNS Updator

「つーさのくーかん」は、ぼくんちのNAS上で動いてるのですが、
プロバイダを変えてからちょこちょこIPアドレスが変わるようになり、
GoogleのWebmasterツールから、サイトにアクセスできない!と怒られては、
手動でDNSレコードを更新していたりということをやっていたのですが、
最近この作業にうんざりしてきていたので、
ようやくValue DomainのDDNSを更新するためのプログラムを作ることにしました。

DNS更新には、自分のグローバルIPが要るのですが、これをどっから取ってくるか。
手っ取り早くどっか外部サイトのサービスを呼ぶ手もあるにはありますが、
やっぱ自宅鯖してるくらいだからその辺は閉じていたいとも思いまして、
UPnPでルータに問い合わせることにしようと思いました。

予てから、UPnPを使って自分のグローバルIPアドレスを得るC#プログラムを公開してましたが*1
こいつは、Windowsなupnp.dllを使ってる関係で、Linuxでは動かなかったので、
NASが定期的に自分のIPを確認してDDNSに登録することはできなかった。

LinuxでUPnPと言われても門外漢で、
ちょっと調べるとgupnp-toolsとかいうのもあるらしいのですが、
Xなしで動くのかどうかよくわからなかったので、
まぁ、自分で書くことにしました。

https://gist.github.com/ttsuki/7723258

書きました。

VSでexeをビルドして、NASへコピーしました。

nohup mono ValueDomainDDNSUpdator.exe > vdddnsu.log 2>&1 &
echo kill $! > kill-vdddnsu.sh

動きました。

これからは安定して、サイトにアクセスできるようになると思います。

UPnPは、最初にUDP multicastでネットワーク上にいるデバイスを探すのですが、
今回はルータのIPが既知、かつ、変化しないので、その辺はすっ飛ばしました。
って、考えたらコントロールURLも変わらないはずだし、もっと楽できたなぁ……。
反省です。

おわりです。

2013/11/07(Thr)C# on Windows でMP3をデコードする

はてブ数 2013/11/07 1:04 プログラミング::C# つーさ

Windowsには昔からAudioCodecManagerという音声形式を色々扱える系のAPI群があるので、
それをP/InvokeでC#から呼び出してMP3をデコードすることができる。

Windows 95の頃には既に存在した古のAPIであるが、
Windowsの機能を使うので、ライセンス的にも特に怖くないし、
対象プラットフォームがWindowsで、かつ目的がMP3の仕組みを勉強するのでなければ、
これでいいよね。

https://github.com/ttsuki/ttsuki/blob/master/WinMM/AcmMp3Decoder.cs

2013/01/25(Fri)C#からDirectShowを使って動画のビットマップのポインタを得てDirect3Dでムービーテクスチャにもできる動画再生ライブラリを作ったのでNYSLで公開しました。

はてブ数 2013/01/25 23:36 プログラミング::C# つーさ

本日(じゃないけど)のアウトプット。
動画プレーヤーつくりました。

今更DirectShowのSampleGrabberを使えるようになってみたり。
再生するというよりは、ビットマップのポインタを得てぐりぐり加工する向けですな。

    /// 
    /// DirectShowのSampleGrabberGraph を使ってメディアファイルを再生するサンプル。
    /// SampleGrabberを使うメリットは、ビデオもオーディオもデコード後のデータのポインタが得られることで、
    /// Marshal.Copyなどでbyte[]にコピーするなり、unsafeコンテキストを使うなりで手軽に加工することができる。
    /// ゲームアプリなどではDynamicTextureに転送することで簡単にムービーテクスチャを作ることもできる。
    /// VMR9を使った方がパフォーマンスが出るが、Device LostがOSのバージョンごとに挙動が違ったりで対応しきれない。
    /// カスタムレンダラを作るのが最良の方法なのだろうけれど、C#のみでカスタムレンダラを作るのは至難の業。
    /// Enter:開く, Space:再生/一時停止, Escape:停止 ←/→:5秒シーク
    /// 

例によってソースをNYSLで公開してます。
https://github.com/ttsuki/ttsuki-csmix/tree/master/WindowsUtil/DirectShow/

例によって、このコードをあなたのプログラムにコピペすると、
特にアセンブリを追加することなくEXE単体で動画再生ができます。
DirectShow.net とか使ってない。

C#の動画再生あれこれと言えば……。

たとえば、Managed DirectXには AudioVideoPlayback というクラスがあって、
実はManaged Direct3Dのテクスチャに転送する機能もついていることにはいるんですが、
強制的に、画面のFPSが動画のFPSに合わせられてしまったりするので、
(ただ再生するならそれでいいですが、ゲーム中のテクスチャとして使うには)非常に扱いが難しいです。

VMR9を使うと動画のフレームを描画したテクスチャを直接受け取ることができなくもないんですが、
これまた動画のレンダリング中(テクスチャを投入してから、次のフレーム時刻になって、テクスチャ描画されて戻ってくるまで)は、
描画スレッド側でDirect3DのAPIが呼べないため、60FPSを維持しながら動画再生するのはなかなか至難の業っぽく。
動画に1FPSの区間があったりすると、ゲームアプリ側も巻き込まれて1FPSになるんですよね、はい。

また、VMR9はDevice Lostしたとき、Pinを切ってDirect3DをResetしてPinをつなぐとWinXPでは動いていたんですが、
Win8にしたらそのコードではCOMExceptionが出るようなので、結局Graphをいったん破棄してとか。
当時はDirectShowに対する知識も浅かったので(未だに浅いですが)使い方間違ってたかもなぁ……。

という感じで一周してきて、結局頼れるのはSampleGrabberですね!

Media Foundation API とか使うとmp4とかも開けるようになるみたいで、そっちも使えてみたいなぁ。
APIのネーミングとかをさらっと見た感じでは、
DirectShowで言うグラフのようにトポロジを構成してデータを流すっぽいんですが。