2009/01/19(Mon)続・2次創作

はてブ数 2009/01/19 2:34 独り言 つーさ

少し前の記事「2次創作」について発言主の方から非公開ながらコメントをいただいたのでリアクションをとってみる。

# 名前はともかく、公開コメントにしていただけると、見ている人も文脈が追えてよいと思うのだけれど。私のサイトなんて、ネットの辺境地に過ぎないわけだし。

断りもなく引用させて頂くと

でも、東方がメジャーになってからは、流行に乗っかって

原作に対して敬意のない企画や人が増えてきてます。

勝手に半商業ルートに何枚もアレンジCDを乗せてる某企業とか

二次創作と明記しないアニメとか(こっちはその後改善されたみたいですが)

東方知らない人に誤解を与えてる、マナーの無い人とか

原作無視して二次創作だけで盛り上がってる人とかね。

原作についてどう思ってるんだろう? って感じです。

そういう物とか、そういう事を何とも思わない人が界隈に増えてきたなと憂いてみたわけです。

これ以外にもたくさん書いていただいているのだけど、趣旨は上に切り取った部分に集約されていると感じるので割愛。

原作についての想い

結論から言えば、どうとも思っていない(人もいる)のだろう。もちろん、多くの人が原作に対してリスペクトを抱いて作品を作っているのだと思う。しかし、原作リスペクトがなければ作品は作れない! というのは理想論というよりも、むしろ現実には大嘘で、実際にはどうとも思っていなくても作品を弄り回すことはできる。たとえば、単なるキャラクターの借用だけだったり、跡形もなく原曲破壊した身も蓋もないアレンジだったり。飛天御剣スタイル!とか。元となってる海外版がどうとか言うのではなく、それをMADにした方ね。「私がおもしろいと思うからやる! 原作者が来たら逃げるー」みたいな風潮が生まれている気もしないでもない。

お金が儲かるからやるーって人もいるのかなぁ。有名な作品を題材にすると売れるのは事実だろうし、売れればまぁ……お金は副次的なものにしても、その作品が世に受け入れられれば名前は売れるよね。そこで原作者の権利・立場が無視されないようにするのは著作権ってやつなんだけど、まぁ、それは脇においておく。

「東方」とは何だろうか

多少の抵抗・反感を買うのを承知で書く。私はもはや「上海アリス幻樂団という人が作った弾幕STG」と説明するのはもはや"不足"だと感じる。「たった一人で」とか「二十世紀延長型」とかいった修飾語句が不足しているという意味ではない。

「上海アリス幻樂団という人が作った弾幕STG」という説明は限りなく正しい。いや、"正しい"に限りなくもへったくれもないのだけど。「東方について知らない人」に説明する、あるいは百科事典に「東方」を載せようとしたら「上海アリス幻樂団という人が作った弾幕STGを原作とした00年代後半に起きた一大ムーブメント」という表現の方がしっくりくる。私にとって「東方」という言葉の定義はもうすでに変わってしまっている。まぁ「東方系」という風に系の字をつけたほうがいいかな。私がどうわめいても、そこには東方系というマーケットががあり、世の中はそういう風にシフトしている。

消化不良

さっき割愛って書いたけど言及したくなっちゃったので。

気にせず好きなものだけ摂取するというのもわかります。

一応、今までは「気に入らないものは見ない」ってスタンスで、

「気に入らないものを叩く」ってのはやらないようにしてきましたし。

同人ってものをそれなりに理解はしているつもりです。

でも最近は、ちょっとその軸が自分の中でぶれてきてるみたいなので、

一時的に距離を置いてみようかと。

たしかに離れるのも選択だと思うのですよ。でも、私が言いたかったことは、そういうことではない。他者を認めろってことではなくて、もっと喚いたらいいんじゃないかってこと。

私が「私はそんなものは認めない」と言ったところで世の中が変わるわけではない。私が喚いたところでそうそうこのマーケットがどうにかなるもんではない。

自分で書いておいてなんだと思われるかもしれないけど。気に入らないものは見なければよいのは向こうも同じなわけで。同人ってのは、思うところを同じくする人の集まりなはずで、なんも個人の思想を縛るもんではないので。だから、気に入らないものは力いっぱい叩けばいいのだと思う。叩くって言っても中傷するんじゃなくて、自分の熱意を持って意見を言うという意味で。わざわざ、好きなものから離れようとする必要はないんじゃないかと思った。消化不良に陥る必要もないんじゃないのかなぁと思った。そういうことが本当は言いたかった。

気に入らない気に入らない。私は原作が好きだ。今日における原作を無視した(似非)二次創作はいったい何だ。まったくもって気に入らない。そんなものばかりを持てはやしてる輩も気に入らない!

ただ憤るんじゃなくて意見に昇華(消化?)させられるといいんだよなぁ。

ただ……ここまで書いて、思ったのは

所詮、私にとっては人事であるのかもしれないということ。正直なとこ、私は自分自身をあまり熱心な宗教家だとは言えない。排他性を主張しようと思わないし、憤りを感じたこともほとんどないので、だいぶ的を外してるのかもなぁと思う。不満をぶちまけた所で、気持ちがなんら変わるものでもないのかもしれない。社会は簡単には変わらないから。

でもなぁ、それはやっぱりどうしようもないのだよなぁ。「離れること」も選択だとは思うけど、私の場合やっぱり好きなものがそこにあったら側に自分を置きたいと思う。誰がどんなに叩いたものでも、私がそれを好きならそれでいいやー、みたいな。誰がどんなに賞賛しようものも私はそれが嫌い。音楽業界ぱくったぱくられたー、とかふと思い出すけど。いっそ、ばれないように盗作してもらったほうがいいのか? それもなんか違う。

人口が多けりゃまとまらない。いろんな思想の人がいる。メジャーになってしまうことの弊害。私はインディーズ時代の○○のが好きだった。メジャーになってからの○○の作品はイマイチ。人も時代も変わっていく。受け入れる受け入れないは自由。でも、どちらにせよ自分が楽しくあれる方法を見つけたいなぁと思う。

きりがないので、PCのバッテリーが切れることを言い訳にここいらで筆をおく。でも、できたらもうちょっと話を聞かせて欲しいと思う。

感情的な憤りはあるけど、でも、その憤りとの付き合い方と、と「暗黙のルール違反をどう見るか」っていうことはまた別な気がする。

今回あんまり物事考えないで記事を書いてるので、もうちょっと実情みたいなものを自分の中に取材して考えを進める必要はあるかなぁと思った。